作り置きや食材の保存などで人気のホーロー容器には「電子レンジが使えない」「食洗機が使えない」「雑な扱いができない」といった3つのデメリットがあります。
使うのが面倒な感じがするけど…。どうして?
ホーロー容器は、表面をガラスでコーティング、本体を鉄などの金属で作られています。
電子レンジは鉄などの金属を温められず、食洗機はホーロー容器を傷つけてしまいます。雑な扱い方ができないのは、強い衝撃と急な温度変化に弱いからです。
毎日の生活の中で、電子レンジや食洗機が使えないのはもちろん、気をつけて扱うことは面倒ですよね。
でも、これだけのデメリットでホーロー容器をあきらめてしまうのはもったいない!
本記事では、ホーロー容器のデメリットをふまえつつ、お手入れ方法や人気の理由も解説していきます。
ホーロー容器のデメリットを詳しく知っておこう
ホーロー容器には「電子レンジが使えない」「食洗機が使えない」「雑な扱いができない」といった3つのデメリットがあります。
ホーロー容器のデメリット予想外に感じませんでしたか?見た目は陶器のようで、普段使っている食器と変わらない印象ですからね。
時短で簡単な今の生活スタイルには不向きなアイテムかもしれません。
どちらかというと、ていねいな暮らしを求めている場合には最高のアイテムだと思います。
でも、大丈夫!
ホーロー容器のデメリットがわかればあなたにピッタリ合った使い方がきっと見つかるはずです。
それでは、ホーロー容器のデメリット「電子レンジが使えない」「食洗機が使えない」「雑な扱いができない」を詳しく解説していきましょう。
ホーロー容器は電子レンジでの使用は危険なのでNG!
ホーロー容器は、電子レンジを使うことができません。
構造上、金属が含まれているので、電磁波を反射してしまい温まりません。
しかし、保存したものを温めたい場合は直火かオーブンまたはトースターを使用することができます!
IH クッキングヒーターを使う場合は、IHクッキングヒーター対応のホーロー容器か確認を忘れずに。
- ホーロー容器を電子レンジで使用すると、火花が散って故障の原因や火災の原因になるので短時間でも使用することは避けてください
- 急激な温度変化に弱いので、オーブンから取り出してすぐに水をかけることは危険です。必ず、常温に戻してから水につけてください。
朝の忙しい時に、作り置きをしたものをレンチンできないのはしんどいですよね。
食洗機はホーロー容器を傷つけるため推奨していない
ホーロー容器を食洗機で洗うことはおすすめしません。
食洗機に入れると、ホーロー容器のコーティングがはがれたり、他の食器とぶつかったりして傷がつきます。
コーティングが、はがれてしまうとサビが発生し、ホーロー容器の劣化につながってしまいます。
また、食洗機で使用する洗剤は、ホーロー容器の劣化を早めてしまう可能性があります。
食器用乾燥機の使用もおすすめしません。
食洗機で使用する洗剤は弱アルカリ性です。
食洗機は、高い水温・高圧の水流・強力な洗剤で食器を洗うので、コーティングが大事なホーロー容器に食洗機が使えないのも納得ですね。
ガラス質なので傷付きやすく割れやすいので扱いにくい
ホーロー容器は、表面がガラス質でできているためぶつけたり落としたりすると、ひび割れや傷が生じやすいです。
ひび割れや傷がつくと、そこから水分が入って、鉄部分がさびてしまい、表面のコーティングがはがれていく場合もあります。
急激な温度変化にも弱いので、温かいものをすぐに冷蔵庫や冷凍庫に入れるとひび割れの原因になります。
必ず、冷ましてから入れましょう。
ホーロー容器のメリットが人気の秘密♪
電子レンジNG、お手入れも面倒なのに、なぜ人気があるの?
ホーロー容器の人気の秘密は、ホーロー容器のメリットの多さです♪
ホーロー容器はプラスチック製や陶器製にはないメリットがたくさんあります。
それでは、簡単に、ホーロー容器のメリットを解説していきます。
ホーロー容器のメリットは、鉄などの金属がもつ耐熱性・冷却性とガラスがもつ非吸着性・耐食性・耐酸性が備わっていることです。
- 耐熱性…高温強度に優れている性質
- 冷却性…温度を下げる性質
- 非吸着性…ニオイや汚れがつきにくい性質
- 耐食性…容器が変形しにくい性質
- 耐酸性…酸による容器の変形に耐える性質
ホーロー容器の性質が、どんなメリットになるのか詳しく解説していきましょう。
きついニオイや汚れがつきにくい
ガラスは表面がなめらかで成分を吸着しにくい特性を持っているので、長時間ニオイの強いものを入れてもニオイ移りがしません。
着色汚れや油汚れもスッキリ落とせます♪
- キムチや漬物の保存
- カレーなどの着色が気になるものの保存
私の場合、キムチや漬物を常備していることが多いので冷蔵庫がにおわなくなるのはうれしいです♪
味や鮮度はそのまま♪長期間の保存がきく
冷却性があるので、冷蔵庫に入れておくとよく冷えます。
食材と化学反応を起こすこともないので、風味が損なわれにくく副菜の保存にぴったりです。
塩分や酸に強いので、塩分が多いものや酢を使った料理の保存にも♪
不透明で光をさえぎることができるので雑菌が増えないのもうれしいですね。
- ぬか漬けや漬物の保存
- ピクルスやマリネ、南蛮漬けなどの保存
サラダやおつまみに人気のピクルスが、作りたてのまま長期間保存できるのは助かりますね♪
直火やオーブンにかけて、そのまま食卓へ
直火にも、オーブンにも使えるのでオーブンを使った料理がおすすめです。
ホーロー容器をそのまま食卓にもだせますよ♪
かなり熱くなりますのでヤケドをしないように気をつけてください。
- グラタン
- ケーキやプリン
調理したものをお皿に移すことなく、すぐテーブルに並べられるのは余計な洗い物が増えないから手間が省けてうれしい♪
熱伝導率が高いため冷凍や解凍が短時間でできる
中が金属なので、容器自体の熱伝導力が高いです。
冷凍する際には早く冷えますし、解凍する際にも容器が温まりやすいので短時間で解凍できます。
ホーロー容器は、急な温度変化に弱いので、冷凍する場合は必ず冷ましてから、解凍する場合は、弱火で温めてください。
ホーロー容器のメリットを活用して、自家製ミソや自家製梅干しも作れますよ♪
ホーロー容器のお手入れは傷と水分に注意!
ホーロー容器はデリケートなのね。毎日のお手入れで気をつけることはあるの?
ホーロー容器のお手入れで気をつけることは2つ。「傷つけない」「水分を残さない」ということです。
ホーロー容器を、こすり洗いしてしまうと表面が傷ついてコーティングがはがれてしまいます。
長く使うためには、お手入れは大事なポイントです。
コーティングがはがれると、鉄などの金属部分がむき出しになり、そのまま、濡れた状態で放置するとサビの原因になってしまいます。
ホーロー容器は、お手入れも気を抜けませんね。
日々のお手入れはていねいに
使用後は、中性洗剤とスポンジで洗い、水分をよく拭き取って乾燥させましょう。
ホーロー容器は、陶器やガラス製品と比較して割れやすいので落とさないよう注意が必要です。
アルカリ洗剤や漂白剤は、ホーロー容器の劣化を早めるのでおすすめしません。
ホーロー容器の表面は、ガラス質でコーティングされているのでしつこい油汚れも、中性洗剤で十分きれいに落とせます。
ホーロー容器のコゲはこすらない!重曹で優しくケア
ホーロー容器をゴシゴシこするのはダメですよ。
ホーロー容器をこがしてしまったら、そのまま放置せず、重曹を使って早めに落とすことが大切です。
ひどい着色汚れも落とすことができます。
- 手順1ホーロー容器が入る鍋に、こげた部分が隠れるくらいのぬるま湯を入れる
- 手順2重曹を入れて、かき混ぜる (ぬるま湯1ℓに対して大さじ1)
- 手順3食用油を2,3滴加える
- 手順4鍋を火にかけ、沸騰したら火を止める
- 手順5約1時間放置し、鍋の水を捨てる
- 手順6スポンジを使って洗う
こげがひどい場合は、この工程を何度か繰り返してください。
ホーロー容器の表面を傷つけてしまうので、研磨剤入りの洗剤やスポンジ、金属製のたわし、メラミンスポンジは使用禁止
ホーロー容器のサビ予防は乾燥させることが一番大事!
ホーロー容器のサビは、鉄サビなので人体に有害なものではありません。
サビてしまった場合は、サビ部分をスポンジで洗い落とし、水気をふき取ってしっかり乾燥させてください。
時間が経ってしまうと、サビが落ちにくくなりますので、早めに落としましょう。
ホーロー容器のおすすめ2選をご紹介♪
ホーロー容器を買いたいけど、どれを選んだらいいの?
ホーロー容器は、いろいろなメーカーやブランドから販売しているのでどれを選べば良いか悩んでしまいますよね。
その中で、おすすめな無印良品と野田琺瑯の商品を紹介していきます♪
おすすめな選び方は、ホーロー容器の使用目的、密閉性、家族の人数で選ぶと失敗することがないですよ。
お料理好きのお友達へのプレゼントにもおすすめです♪
無印良品のホーロー保存容器は高い密閉力で大活躍!
無印良品の「バルブ付き密閉ホーロー保存容器」は、ふたにバルブ(弁)がついているので、高い密閉状態を作ることができます。
ニオイや液体をもらすことがないので、自宅で下ごしらえしたものを、キャンプ場で温めることができます。
お手入れの時は、パッキンを取り外して洗い、その後しっかり乾燥させてください。
パッキンを外さないとカビや雑菌が繁殖してしまう原因になります。
交換用のゴムパッキンも売っているので助かりますよね。
老舗である野田琺瑯は信頼できる名門ブランド
昭和9年から続いているホーローの老舗ブランドです。
食卓にそのままだしても、なじむシンプルなデザインで人気です。
ホーロー愛好家や料理研究家が太鼓判を押すほど、使い勝手や耐久性は抜群です。
深型タイプは、「シールふた」「琺瑯ふた」「密閉ふた」の3種類があるので、用途によって選べるのもうれしいですよね。
まとめ
- ホーロー容器には、「電子レンジが使えない」「食洗機が使えない」「雑な扱いができない」といった3つのデメリットがある
- ホーロー容器で保存したものを温める場合は、直火かオーブンまたはトースターを使う
- ホーロー容器はぶつけたり落としたりするとひび割れや傷が生じ、そこからサビてしまうことで劣化につながる
- ホーロー容器は、急激な温度変化に弱いので、温かいものをすぐに冷蔵庫や冷凍庫に入れるとひび割れの原因になる
- ホーロー容器のメリットは、鉄などの金属がもつ耐熱性や冷却性とガラスがもつ非吸着性・耐食性・耐酸性があること
- ホーロー容器は、不透明で光をさえぎることができるので雑菌が増えない
- 熱伝導率がいいので、冷凍する際には早く冷え、解凍する際にも容器が温まりやすく短時間で解凍ができる
- ホーロー容器は、急な温度変化に弱いので、冷凍する場合は必ず冷ましてから、解凍する場合は弱火で温める
- ホーロー容器のお手入れは「表面を傷つけない」「水分を残さない」ことが重要
- こすり洗いしてしまうと表面が傷ついてコーティングがはがれ、金属部分がむき出しになり、そのまま濡れた状態で放置するとサビの原因になる
ホーロー容器は食材の保存や料理などに大活躍するおすすめアイテムです。
ホーロー容器のデメリット3つは、ホーロー容器のメリットを活かすために欠かせないもの。
ご紹介したデメリットに注意しながら、あなたの生活にホーロー容器を取り入れてみてはどうでしょうか。
私は、一番簡単なサラダでホーロー容器デビューをしたいと思います♪
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