忙しい毎日の中でも大変な家事のひとつが洗濯ですよね。
柔軟剤は使いたいけど、洗剤と別々に入れるのが面倒だし、2つも容器を置く場所もないし…。
そんな悩みを解消してくれる商品が「柔軟剤入り洗濯洗剤」です。
柔軟剤と洗濯洗剤を別々で購入するよりもコスパが良く、また収納スペースの節約にもなるというとても魅力的な商品なんです。
しかし、柔軟剤入り洗濯洗剤は単体の洗濯洗剤や柔軟剤より効果が低いといったデメリットもあります。
この記事では、柔軟剤入り洗濯洗剤のデメリットやメリット、使い方やおすすめの商品などについて解説していきますね。
自分の洗濯スタイルに合っていれば、柔軟剤入り洗濯洗剤を使うことで家計も家事の手間も少し楽になるかもしれませんよ♪
柔軟剤入り洗濯洗剤のデメリットとは?メリットも解説
1つで洗濯洗剤と柔軟剤の2つの働きをしてくれる柔軟剤入り洗濯洗剤。
とても便利な商品ですが、単品の洗濯洗剤や柔軟剤よりも効果が低いといったデメリットがあります。
じゃあやっぱり別々に買って使ったほうがいいのか悩みますよね。
でも実は、柔軟剤入り洗濯洗剤はコスパがよかったり家事の手間が省けたりするといったメリットもあるんです。
柔軟剤入り洗濯洗剤はその特徴から、使う人の洗濯スタイルによって向き不向きがあります。
デメリットや特徴、そしてメリットを解説していくので、あなたの洗濯スタイルに合っているかをぜひチェックしてみてください♪
デメリットは単体の洗剤や柔軟剤より効果が下がること
柔軟剤入り洗濯洗剤ってとても便利そうね!
ですが、実は柔軟剤入り洗濯洗剤のデメリットとして次の3つが挙げられます。
柔軟剤入り洗濯洗剤は、基本的な洗浄力については問題ありません。
しかし、頑固な汚れを落とすために洗浄力に特化した洗濯洗剤には劣ります。
また、柔軟剤に洗剤成分が加わることで、単体の柔軟剤と比べると柔軟効果や香りが劣ることもデメリットの1つです。
やはり二兎追うものは一兎も得ずなのかしら…
なぜ単体の洗濯洗剤や柔軟剤よりも効果が低くなってしまうのか、その理由は柔軟剤入り洗濯洗剤の特徴が影響しているようです。
柔軟剤入り洗濯洗剤の特徴
柔軟剤入り洗濯洗剤とは、そもそもどのような物なのでしょうか。
文字通り「柔軟剤の成分が含まれている洗濯用の洗剤」のことです。
柔軟剤入り洗濯洗剤は、汚れを落とす洗浄力と衣類を柔らかく仕上げる柔軟成分、これらの効果が1つで得られる特徴を持つ洗濯洗剤です。
実は、柔軟剤と洗濯洗剤は配合されている成分が違うので、本来は同時に使う事ができません。
そうなの!?
柔軟剤には「陽イオン界面活性剤」、洗濯洗剤には「陰イオン界面活性剤」という成分が含まれています。
柔軟剤と洗濯洗剤を同時に使用すると、2つの成分が化学反応で結合してしまい、本来の効果をお互いに打ち消し合ってしまう特徴があります。
なので、柔軟剤と洗濯洗剤は使用するタイミングが違うんです!
洗剤自動投入機能が搭載されている洗濯機でないかぎり、洗濯機を回す際には自動で洗濯物の量に合わせて使用する水の量や洗剤の量が表示されますよね。
その際に柔軟剤と洗濯洗剤の量を測って洗濯機の中に入れる方が多いと思います。
私もそうしているわ!
洗濯機に入れるタイミングは同時なので、まさか洗濯機の方で投入するタイミングをずらしているとは想像できないですよね。
もし洗濯機が手動で洗剤と柔軟剤を同時に入れていたら、先に述べたとおり洗剤の「洗浄力」と柔軟剤の「柔軟成分」が打ち消されていたと思うと衝撃でした…!
柔軟剤入り洗濯洗剤は、このようなことが起こらないように「両性界面活性剤」という成分が使われています。
両性界面活性剤には陽イオン界面活性剤と陰イオン界面活性剤が結合してしまうのを防ぐ働きがあるんです。
さらに、柔軟剤入り洗濯洗剤は柔軟剤が洗剤のあとに溶けるよう工夫されています。
柔軟剤と洗濯洗剤の成分が混ざりにくく、本来の効果が発揮できる、というわけです!
ただし、洗剤と柔軟剤をひとつにまとめた分、単体の洗濯洗剤や柔軟剤より効果が低くなってしまうようです。
デメリットを見ると、洗浄力は落としたくないし、柔軟剤の柔軟成分と特有の長持ちする香りも捨てがたい…と思ってしまうのは正直あると思います。
しかし、次に紹介するメリットを見ていただければ、柔軟剤入り洗濯洗剤がどんな人に向いているのか、向いていない人はどんな人なのかが分かります!
私はもともと柔軟剤と洗濯洗剤を別々で使用していましたが、このメリット部分が大きく、今では柔軟剤入り洗濯洗剤を使用しています。
なので、現在購入を検討されている方の参考になればうれしいです♪
メリットは高コスパで手間と収納スペースを省けること
洗浄力や柔軟成分など、それぞれ単体の商品よりも劣るという点がデメリットとして挙げられました。
柔軟剤入り洗濯洗剤にはどんなメリットがあるのかしら…
正直、このままでは柔軟剤と洗濯洗剤をそれぞれ単体で使用した方が各成分の効果が高い状態のまま使用できますよね。
ですが、もちろん柔軟剤入り洗濯洗剤のメリットもあります!
柔軟剤入り洗濯洗剤は、1つで柔軟剤と洗濯洗剤の2つの効果を得ることができることがメリットとして1番大きなポイントとなります。
デメリットでは、柔軟剤と洗濯洗剤をそれぞれ単体で使用するより成分が劣るため、子どもが部活で汚した服や頑固な油汚れなどを落とすことには不向きでした。
また、柔軟剤の香りを引き立たせたいという方にもあまり向いていません。
しかし、普段の生活でそこまで頑固な汚れはなく、日常生活レベルの皮脂汚れや汗のニオイなどであれば、問題なく洗濯で汚れを落とすことができます。
そのため、これまでその生活レベルで柔軟剤と洗濯洗剤を両方使っていた方には、柔軟剤入り洗濯洗剤は向いているということになります。
またメリットとして、経済的な部分も挙げられます。
これまで別々で使用してきた柔軟剤と洗濯洗剤を1つ分の洗濯洗剤の価格に抑えることができるため、単体で使うよりもコスパがよくなります。
物価の変動があっても、こういったところで生活費を抑えることができるのはうれしいですね。
また、柔軟剤と洗濯洗剤が1つになっているので、2つ分を計量して投入するという手間が省けるという点もメリットとして大きい点です。
というのも、家事というのはただ時間を消費する作業です。
普通の仕事とは違い、給料が発生するわけではないので、出来るだけ家事にかける時間は少ないに越したことはありません。
「時は金なり」とよく言うわね…
洗濯にかける時間のうち、柔軟剤や洗濯洗剤を測って入れるその一手間を減らすだけでも、他の家事を少しでも多く早く進められることに繋がります。
こういったところは惜しみなく投資することをおすすめします!
「SDGs」の観点からも、容器を1つで済ませられるので、プラスチックゴミの削減にもつながりますね!
また、収納スペースをコンパクトに抑えることができるため、まとめ買いをしてストックしておくことができるのもありがたいポイントです。
個人的には、これら3つのメリットが私の需要にビタっと当てはまったことで、柔軟剤と洗濯洗剤の別々使いから、柔軟剤入り洗濯洗剤へと乗り換えるきっかけとなりました。
柔軟剤入り洗濯洗剤の使い方は?投入時の注意点も
柔軟剤入り洗濯洗剤の使い方については、基本的に通常の洗濯洗剤と同じ使い方で問題ありません。
ただし、粉末タイプであれば洗濯槽にそのまま入れて使いますが、液体タイプだと専用の投入口に入れないといけません。
その専用の投入口を間違えてしまうと、正しい工程で洗濯することができないので注意が必要です。
そのため、液体タイプの柔軟剤入り洗濯洗剤は、洗濯機の「液体洗剤投入口」か「液体漂白剤投入口」に入れるようにしてください。
柔軟剤の投入口には決して入れないでくださいね!
もし、柔軟剤の投入口から入れてしまった場合、洗濯の最後の工程で投入されることになり、洗剤残りの原因になってしまうからです。
なお、投入口がないタイプの洗濯機については、水がある程度溜まったら、洗濯槽の中に直接投入(洗濯物に掛からないように、周りの水に溶かすように)しましょう。
最近の洗濯洗剤はパッケージがとても似ているので、特に単体の柔軟剤と柔軟剤入り洗濯洗剤は分かりにくくなっています。
過去に私も柔軟剤入り洗濯洗剤を買ったつもりが、単体の柔軟剤を買っていて、投入口に入れているときに気づいたことがありました。
もし、そのまま柔軟剤と気づかずに洗濯を回していたら、柔軟剤が洗濯洗剤のタイミングで投入されてしまい、柔軟剤で洗濯物を洗うところでした…。
自分では投入口を間違えたりはしないと思っていても、そもそもパッケージを見間違えて買っていたら投入口を間違えることがあるので、購入の際は注意が必要です。
また、柔軟剤の香りを強く出したいがために、柔軟剤入り洗濯洗剤を規定の量よりも多めに投入することは避けてください。
洗剤の量が目安の量より多すぎてしまうと、すすぎが不十分となり香りが強くなりすぎる原因になります。規定の量を守りましょう!
柔軟剤も洗濯洗剤と同じく規定の量より多すぎると、溶け残りが出てしまうことがあります。
過去に私の母が柔軟剤を測らずに投入していた時に、よく柔軟剤のシミができてしまっていました…。
白い服だとシミを取るのが大変ですし、柄のある服でもいつまでたっても取れないシミが残り続けました。
柔軟剤も洗濯洗剤も、もちろん柔軟剤入り洗濯洗剤も、使い方をしっかりと確認して使用することが大切です。
最近では柔軟剤や洗濯洗剤を自動投入してくれる洗濯機もあるので、そういった洗濯機を使用している場合は、投入口さえ間違えなければ問題ありません。
柔軟剤入り洗濯洗剤おすすめ3選を種類別にご紹介
柔軟剤入り洗濯洗剤には、粉末タイプや液体タイプ、ジェルボールタイプなど、それぞれ違った特徴を持つ3つの種類があります。
ここからは種類別におすすめの柔軟剤入り洗濯洗剤をご紹介します。
今後、好みの柔軟剤入り洗濯洗剤を探すための参考にしてみてくださいね!
粉末タイプは頑固な汚れに強くコスパが良い
柔軟剤入り洗濯洗剤は、単体の洗濯洗剤に比べると洗浄力が劣る点がデメリットのひとつでした。
しかし粉末タイプは、柔軟剤入り洗濯洗剤の中では洗浄力が強く、油汚れや汗の汚れといった頑固な汚れを落とすことに適しています。
というのも、粉末タイプの洗剤には「界面活性剤」の量が多く含まれているため、洗浄力が強いとされています。
後ほど紹介する液体タイプやジェルボールタイプが「中性」の洗剤なのに対し、粉末タイプは「弱アルカリ性」の洗剤です。
これは、皮脂などの酸性汚れを落とすためには相性が良いので、落としたい汚れとの相性を考えて選ぶことがかなりポイントとなってきます。
また、粉末タイプは液体タイプやジェルボールタイプに比べて、価格が手頃のものが多くコスパの良さもメリットのひとつです。
洗浄力が強く、一回に使用する洗剤の量も少なくて済むので、洗剤の減り方も他のタイプより遅いのです。
柔軟剤や洗濯洗剤は洗濯を行うたびに消費し、ランニングコストがかかるものなので、価格が手頃で減りが少ないのは家計に優しくうれしいポイントですね。
ただし、デメリットとして粉末状であるため使い方を誤ると、溶け残りが起きやすく肌トラブルを引き起こす可能性があります。
溶け残りが起きないよう入れる前にお湯で溶かしてから入れたり、すすぎを多めに行ったりと、工夫が必要となります。
基本的にはパッケージの記載通りの使い方をしていれば、よっぽど溶け残りは起きません。
しかし、気温の低い冬の時期などは、洗濯の時に使用する水の温度が低くなっている場合があるので、溶けにくくなってしまう可能性はあります。
特に寒い時期はわざわざ洗濯するときの水温など確認しないと思うので、先ほどお伝えしたような工夫をしてから使用することをおすすめします。
液体タイプは使い勝手抜群で香りの種類が豊富
液体タイプは、先に紹介した粉末タイプに比べて、冷たい水でもすぐに溶けてくれるので、洗剤が溶け残る心配がありません。
溶け残りの心配をしなくて良いのは、忙しい方にとってはうれしいですね。
溶け残りがないと分かっていれば、すすぎを1回で済ませることができ、節水・時短ができます。
他にも液体タイプを使うことで、洗濯物の色落ちもしにくくなるので色物や柄物などの衣類も心配なく洗濯することができますよ。
また、液体タイプは洗浄力や柔軟剤の香りなどの商品の種類が豊富であることもポイントです。
柔軟剤のイイ香りを諦めずに自分の好きな商品を選べるのは魅力的ね!
粉末タイプと比べると、頑固な汚れを落とすための洗浄力は劣りますが、日常的な汚れは液体タイプでも十分落とすことはできるので心配ありません。
しかし、元々粉末タイプを使われていた方が液体タイプを使うと、洗浄力に不満を持ってしまうことがあるかもしれません。
汚れ落ちに多少の落ちやすさ・落ちにくさがあることを理解したうえで使用することをおすすめします。
また、価格も粉末タイプと比べると相場としては少し高いものが多く、詰め替えの手間があるのは液体タイプのデメリットです。
ただ、液体タイプは使用している人が多い(=需要が多い)ために商品展開が豊富なのも事実です。
使い勝手の良さや豊富な商品展開を求めるあなたには、液体タイプがおすすめですよ♪
ジェルボールタイプはポンっと投げ込むだけの超時短
粉末タイプや液体タイプは洗濯のたびに計量する必要があります。
しかし、ジェルボールタイプならジェルボールをそのまま洗濯機にポンっと入れるだけで洗濯ができて軽量の手間が省けますよ。
また、ジェルボールは個包装になっているので、洗剤を計量・投入時にこぼす心配がなく、詰め替えも簡単です!
私は液体タイプの柔軟剤を使っていたときによく、キャップの周りが液垂れしていたのが微妙にストレスでした。
詰め替えの時に、大容量タイプの詰替からボトルに勢いよく注いだことで漏れたりあふれたりしてしまうこともしばしば…。
そういった、地味ではあるけど日々のちょっとしたストレスを解消してくれるところがジェルボールタイプのうれしいところですね。
しかし、ジェルボールタイプも便利な反面デメリットもあります。
そもそもジェルボール1つに含まれている洗剤の量は一定なので、量を調節することができず、洗濯物の量が少ないとコスパは悪くなってしまいます。
また、ジェルボールタイプは、粉末タイプと液体タイプにはない、暑い場所だと溶けてしまうというデメリットもあります。
ジェルボールの耐熱温度は35度までとなっており、例えば、夏場に車の中に放置してしまうといった行為は特に注意が必要です。
ジェルボールタイプには「蛍光増白剤」という「白をより白くする」成分が含まれており、淡い色や生成り(キナリ)の衣服を洗うと、風合いが変わってしまう場合があります。
他にも、濡れた手で触ってしまうと膜が溶けて中の洗剤が出てきてしまう恐れもあるため、ジェルボールは必ず手を乾かした状態で取り扱うようにしましょう。
ジェルボールタイプは、洗剤の量が調整できない反面、洗濯機いっぱいに洗濯をする際はコスパが良くなりますし、すすぎが1回で済むため水道代の節約にもなります。
洗濯物をまとめて洗う場合や時間がない場合に、ジェルボールタイプはおすすめです。
まとめ
- 柔軟剤入り洗濯洗剤のデメリットは、洗浄力や柔軟成分がそれぞれ単体の商品よりも劣るところ
- 柔軟剤入り洗濯洗剤のメリットは、柔軟剤と洗濯洗剤の2つの効果を1つ分の価格に抑えることができ、容器も1つで済むため省スペースで収納できるところ
- 柔軟剤入り洗濯洗剤は、洗濯機の柔軟剤投入口に入れると洗剤残りの原因になるため「液体洗剤投入口」か「液体漂白剤投入口」に投入する
- 洗浄力を重視するなら粉末タイプがおすすめ
- 好みの香りを豊富な種類から選びたいなら液体タイプがおすすめ
- とにかく手間を減らしたい場合や、たくさんの洗濯物をまとめて洗う場合にはジェルボールタイプがおすすめ
柔軟剤入り洗濯洗剤は、洗浄力や柔軟成分の面でデメリットがあります。
しかし、柔軟剤入り洗濯洗剤はコスパが良く、スペースや手間を省けるなどのメリットもあることがわかりました。
目的や用途によって選ぶことでデメリットを上回るメリットを見出すことができ、日々の洗濯の助けとなります。
ただの洗濯洗剤ではなく柔軟剤の香りを楽しめるのも柔軟剤入り洗濯洗剤のメリットでもありますので、自分の目的や好みに合わせて選んでみてください。
使用する際は商品の説明や使い方をしっかりと確認し、洗剤の量や衣類の過不足には気をつけて上手に活用して、効率的な洗濯ライフを手に入れましょう!
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